フォトパーツ用画像に適した素材というものは特にありません。他のページでもご説明している通り、モザイクアートのベース画像により、フォトパーツを埋め込む各部位の色や形によってベース画像とフォトパーツに親和性があるかどうかということはもちろんあります。例えば、ベース画像には赤色の部分があるのにフォトパーツ用の写真には赤系統の写真がなければ、親和性がないということになりモザイクアートもきれいに出来にくく、ベース画像との合成度合いを高くする必要が出てきます。色だけについて言えば、フォトパーツに写っている素材はあまり関係なく、色さえ合っていれば親和性があることになり、そのベース画像には適しているということになります。その赤色の素材が服の色であったり、赤パプリカやトマトでもいいことになります。
逆に、同じ素材のものばかりを集めてモザイクアートにするのはどうでしょう?今までのご依頼でもよくありますが、「笑顔」が写っている写真や、同じイラストの「塗り絵」だけで作るモザイクアートは、近くに寄って見てもとても楽しいものになりますし、ベース画像との親和性がよければモザイクアートとしてもきれいに仕上がります。また、モザイクアートの画像ができてしまえば、フォトパーツを写真でなく、実際の「物」を配置してモザイクアートを作ってみるのもいいかもしれません。同じ素材のみで作るモザイクアートは、印刷したフォトモザイクアートとしての楽しみ方とは違ったものがあるようです。
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大判焼(今川焼)の写真をフォトパーツにしたモザイクアート。ベース画像は、犬の写真。
大判焼の焼き色の違った19種類の写真を使ってモザイクアートを作りました(ベース画像合成無し)。拡大画像は、モザイクアートの犬の右目部分を拡大したものです。
モザイクアート構成枚数は縦80枚、横106枚で、合計8,480枚になります。もし、これを実際の大判焼を並べて作るとした場合には、縦4m80cm、横6m36cmくらいのとても大きなものになります(大判焼の直径を約6cmとした場合)。
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本に表紙の画像をフォトパーツにしたモザイクアート。ベース画像は、有名絵画『ヴィーナスの誕生』の中心部分。
縦向きの200冊の本の表紙画像を集めて作ったモザイクアートで、その200枚の表示画像を100回重複利用し、最適なフォトパーツを使ってモザイクアートにしています(ベース画像合成無し)。拡大画像は、ヴィーナスの顔のあたりを拡大したものです。
モザイクアート構成枚数は縦100枚、横70枚で、合計7,000枚になります。フォトパーツ用として選択した本の表紙の縦横比率は様々あり、またフォトパーツ用の4対3ではないため、フォトパーツ用の画像として少し切れているので、実際の本を並べてのモザイクアート作成は難しいですが、4対3でなくても縦横比率が同じ本ばかりを集めた場合には実物を配置しての制作も可能です。
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本に表紙の画像をフォトパーツにしたモザイクアート。ベース画像は、有名絵画『落穂拾い』の中心部分。
同じく縦向きの200冊の本の表紙画像を集めて作ったモザイクアートで、その200枚の表示画像を100回重複利用し、最適なフォトパーツを使ってモザイクアートにしています(ベース画像合成無し)。拡大画像は、中心の人の上半身を拡大したものです。
モザイクアート構成枚数は縦100枚、横54枚で、合計5,400枚になります。
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本に表紙の画像をフォトパーツにしたモザイクアート。ベース画像は、有名絵画『モナ・リザ』の中心部分。
同じく縦向きの200冊の本の表紙画像を集めて作ったモザイクアートで、その200枚の表示画像を100回重複利用し、最適なフォトパーツを使ってモザイクアートにしています(ベース画像合成無し)。拡大画像は、顔を拡大したものです。
モザイクアート構成枚数は縦63枚、横74枚で、合計4,662枚になります。顔が少しぼやけていますが、モザイクアートの構成枚数を増やすか、目などに適した本の画像を用意するといいかもしれません。
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お菓子の柿の種(柿ピー)の画像をフォトパーツにしたモザイクアート。ベース画像は、有名絵画『モナ・リザ』。
柿の種をいろんな配置に並べて撮った写真182枚を用意し、それを約2万枚に重複利用して作ったモザイクアートです(ベース画像合成無し)。拡大画像は、顔を拡大したものです。顔の部分はよく見えるように手作業で少し配置換えしています。
モザイクアート構成枚数は縦99枚、横70枚で、合計6,360枚になります。このモザイクアートを実際の柿の種で作る場合には、使用されたフォトパーツの種類から「柿のお菓子」と「ピーナッツ」の数を計算して必要な柿の種の袋数を算出します。お菓子の購入後は、手作業によりひとつずつ並べていくことになります。
このように、同じ素材を使ったモザイクアートは、素材そのものに注目を集めることにもなるため、テーマをもってモザイクアートを作ればとても面白いものができます。例えば、靴屋さんの宣伝のためには様々な靴の写真を撮り、それをモザイクアートにする、あるいは、出来たモザイクアートの画像をもとに実物を床に並べて大きなモザイクアートを作ってみるなど、素材の案は限りなくあります。実物を並べて作るときの作業を映像として撮影しておき、Youtube等で公開すればさらにアピールすることができます。貴方も何か考えてモザイクアートを作ってみてはいかがでしょうか。アイデアが浮かびましたら、当社が協力させていただきますのでご連絡ください。